未来企業の会8月例会

平成11年8月18日(水)16:30〜18:00

 

1 事業の定義について  (株)京都シャーリング工場の概要と「事業の定義」について、川崎専務から説明
<企業概要>
 ○創業     昭和4年(1929年)5月<神戸市灘区で川崎鉄工所として創業し、自転車用部品製造。昭和16年3月に京都市に移転>
 ○設立     昭和40年(1965年)3月<(株)京都シャーリング工場として法人化)
 ○事業内容  鋼板切断、曲げ加工
 ○資本金   2,400万円
 ○従業員数  17名 
 ○営業品目
  <本社工場>シャーリング切断加工、ガス切断加工、鋼板曲げ加工 
  <久御山工場>レーザー加工
 
990818_5.jpg (15376 バイト)

 

 ○主要取引先 相互車両(株)、日新電機(株)、(株)山本保雄商店、(株)久御山シャーリング工場、山中工業(株)他110社
 ○年商4億2,000万円(材料費約4割)         
   
  
<(株)京都シャーリング工場の事業の定義>
1 組織をとりまく環境
 <社会とその構造>
 ・短納期化、低価格化
 ・切断加工にレーザー切断が普及し、単なるレーザー加工だけでなく、能力アップ、技術の差別化が求められている。
 ・ユーザーからの指示にインターネットを利用した通信が利用されるケースも見られるようになってきた。
 <市場と顧客>
 ・従来のユーザー(約110件)だけは、売上増が見こめなくなり、新規ユーザーの開拓が必要になってきた。(既存市場は、拡大が見こまないことからインターネットを活用して全く新しいマーケットからの新規ユーザー開拓を企画している)
 <技術動向>
 ・要求される加工精度が上がってきている。
 ・ガス溶断(精度±1mm)→プラズマ溶断→レーザー切断(精度±0.1mm)
 ・鉄以外の素材加工
2 組織の使命
 ・より幅広くお客様に、安く、早く、良い製品をお届けする。
 (要求の厳しいユーザーとの取引が会社を鍛えてくれる)
3 組織の強み 
 @シャーリング、ガス、レーザーの各種切断のほか、曲げ、穴明け、ショットブラスト加工等守備範囲の広さ
 A大型レーザー切断機、大型ガス切断機によって、大物(3×12m)の加工が可能
 
 材料販売的な要素が大きく、加工屋と言うより、材料屋である。今後は、流通に変化が起こることにより、加工部分や搬送などで他社との差別化が必要になると思われる。

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