未来企業の会3月例会

平成11年3月24日(水)18:30〜22:00

 

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1 イノベーションの機会  当初の予定では、各社のイノベーションの実態について、ディスカッションする予定であったが、情報化に対する必要性について議論することとなった。
<情報化の必要性>  
 近年、CAD/CAMが当たり前のようになり、CADデータをインターネット経由でやり取りするケースも増えているが、現実には、メーカー(発注)側に情報基盤を統合して、より高度な情報活用に対する考え方がないため、大きなムダが発生している。
 未だに、CADデータをプリントアウトした図面による加工指示があったり、データフォーマットが違うためにそのままでは利用できないといった馬鹿げた実状がある。
 アメリカでは、全て電子化された情報が活用されており、そのままデータを加工にも利用できる。台湾やインドなどでも、かなり情報化が進んでおり、直接アメリカと情報のやり取りができる環境が整ってきているようであり、日本を通過して、情報がやり取りされている。
 日本においても、安く、速い情報インフラの整備が急務であり、発注メーカー側の情報に対する取り組みにも、もっと力をいれるべきである。
 国が大手メーカーに補助金を出してでも、統一された情報化促進を進めるよう指導してくれないと、いつまで経っても生産性が上がらないのではないか。
 中小企業が情報化に取り組むのは、これからの時代に生き残るためには、当たり前のことである。
 今後、中小企業は、閉塞状態の日本国内だけはなく、直接、アメリカをはじめとする外国と取引をすすめる必要がる。
 そのためにも、情報化と英語に対応できる体制づくりが求められる。
 ホームページにも英語バージョンが必須となってくるだろう。
 情報化も英語への対応も、中小零細企業にとって、自社の技術を売りこんでいくには、必要不可欠なものであり、従来の情報を隠すことにより強みを発揮してきた下請的な企業にとっては、大きなイノベーションの機会として捉えなければならない。

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