未来企業の会3月例会 |
平成11年3月24日(水)18:30〜22:00
1 事業の定義について | 京都樹脂精工(株)の概要と「事業の定義」について、則内氏から説明 |
<企業概要> | |
○創立 昭和42年2月 | |
○事業内容 樹脂加工、部品組立、照明器具製造、計測機器製造販売 | |
○従業員数 社員 65名 パート 100名 | |
○売上高 年商約10億円<今期は、10億円には届かないと思われる> | |
○事業所 本社・工場、第2工場、第3工場、KRPラボ、東京営業所 | |
<京都樹脂精工(株)の事業の定義> | |
1 組織をとりまく環境 | |
<社会とその構造> | |
樹脂加工と言えば「成型品」がイメージされ、樹脂の切削加工や接着・溶着加工などは特殊なものとして、位置付けられている。 | |
樹脂の機械加工や手加工は、金属加工業者、木工加工業者、看板業者などが片手間に手掛けることから始まったために、専門業者が少なく、業界団体も組織されなかった。いずれの業者も既存の業界団体に所属しており、組織化する必要性がなかったためと考えられる。 | |
<市場と顧客> | |
樹脂加工業は金属加工業と比べて、低く見られてきたが、日々新たに開発される新素材としての樹脂に対するニーズは高く、金属にはない特性を活かした樹脂の加工への期待は大きい。しかし、絶対量が少ないことから、多くのユーザーとの取引により、売上を確保する必要がある。現在、50社以上とのリピート顧客がある。 | |
市場は、今後も拡大傾向にあるが、「環境」がキーとなってくると考えられることから、環境に配慮した素材による加工技術データが生かされるようになると思われる。 | |
過去から蓄積したきた樹脂加工に関するデータを活かして、提案型営業の必要性が高まり、多様化するニーズに応える営業マン養成が急務となっている。 | |
<技術とその動向> | |
樹脂加工業は、労働集約と知識集約の中間に位置する半設備産業であり、手加工に頼る分野も多く、革新的な生産性の向上が求められている。 | |
2 組織の使命 | |
樹脂加工分野において、顧客の不足する部分を如何に補い、顧客の求めるものを如何に先取りしていけるかが、企業存続の分かれ目であると考えられる。 | |
樹脂加工のあらゆるニーズに応えることが使命と言える。 | |
3 組織の強み | |
樹脂接着(溶着)技術が他社にない強みとなっている。 | |
現在、7名の技能者を擁している。 | |
「樹脂加工を軸とするトータルサービス」を営業品目に新たな顧客開拓を目指している。 | |