ヒトメディアKYOTO-158

「神祇工芸における鏡(和鏡)の製作について」

日 時: 平成11年1月28日(木)18時30分〜20時30分
場 所: 京都府中小企業総合センター 第4会議室(5階)
主 催: 京都府中小企業総合センター
講 師: 山本眞治氏(京都神祇工芸協同組合理事長)
      日本和鏡製作の第一人者

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無形文化財山本凰龍氏(山本眞治氏)

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ビデオで和鏡の製作過程を紹介

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見事な輝きの和鏡を手に講演中の山本凰龍氏

<左手前に写っているのは、(株)ヤスダモデルの安田会長で、山本氏とは昔から交友関係とか>

 鏡は、平安時代中期以降に国産品が作られるようになり、渡来鏡に対して、「和鏡(わきょう)」と呼ばれるようになった。
 作業工程は、次のとおり
 ●鋳型づくり(文様-下絵を鋳型の原型において、特殊な道具で文様を掘り込んで鋳型を作る。鋳型は焼いて、完全に水分を取り去る)
 ●鋳造
 ●鏡面の切削
 ●鏡面の研磨(ホウや桐の木炭で磨く)
 ●鏡面のメッキ(古式メッキ)
 和鏡には、青銅と白銅の2種類がある。
 青銅は、銅85%、錫7%、亜鉛4%、鉛4%の配合。白銅は、銅75%、錫25%の配合。
 錫が多く含まれる程、硬くてもろくなり、鏡面の切削、研磨がやりにくい。
 手の込んだ作品には、下絵から完成まで2ヶ月を要する。
 値段は200φの大きさで、20万円から・・・
 鏡には、「神鏡」、「和鏡」、「魔鏡」の3種類がある。
 「神鏡」 − 神具として用いられる
 「和鏡」 − 平安時代の頃から国内で生産された青銅鏡
 「魔鏡」 − 鏡面に強い光を当てて、その反射光を白壁などに投影すると鏡背に鋳造された文様が投影するという不思議な鏡で、その製法が分からなかったが、山本氏が昭和49年に、製法を復活させた。

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写真は、パンフレットからデジカメで撮影

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