New未来企業の会3月例会

平成12年3月28日(火)18:30〜22:00

 

1 IT最新情報
 星和情報システム(株)荒木社長
 
 昨年、秋に開催されたCOMDEX’99(Fall)視察からITの現状報告があった。 
 マイクロソフトは、前年のWindowsCEからWindows2000へと主流が移った。
 Webでアプリケーション(データベース等)を操作し、マルチプラットフォームで軽快に利用できるシステムが今後の主流になると思われる。
 「ASP(Application Service Provider)」などの動向が注目されている。
 星和情報システム(株)が開発したシステムのデモを見ながら、説明を受けた。
2 「バザール構想(強者連合)のためのプラットフォームについて」
・このネットワークを使って、何がしたいのかを明確にする必要がある。
・特徴ある企業が連合して、相乗効果を期待できる。
・新ビジネスの発見の場である。
・最終消費者を顧客とは考えてはいないが、結果的にそうなることもありうる。
・共同でネットワークを組織することにより、互いに成功事例が共有できる。
・リアルタイムの情報共有が不可欠。
・ネットワーク(バザール)への来訪者が、問題解決できる仕組みが必要。
・信用(安心)してもらえる仕組みが必要。信用を表現する仕掛けが必要。
・日本国内だけでなく、最初からアメリカなど海外を相手に考えてみても良い。
・自己主張がなければいけない。
・あくまで公明正大でなければならない。
・「京都」というブランドを活用したい。
・情報を継続して出しつづけられる仕組みが必要。(日常業務をしながら、情報発信(データベースへの登録等)ができなければ、続かない)
 事業のコンセプトを各社が早急に完成する。<既提出分はこちら
 自社の強みが表現できなければ、ネットバザールに参加できない。
 次回例会までは、メーリングリストにより、意見交換、認識統一を行う。
<2000.4.9までのコメント>
1.ネットワーク(ネットバザール)で実現したいこと
<川崎>
 受注拡大、新規取引先の発掘
<則内>
 「加工一般」という切り口で、「問題解決」をユーザに提供できる「場」としての「未来バザール」に、主催者側として関わること(すなわち積極的に問題解決のための努力をおしまないこと、ただし金は無いけど)によって、ユーザとの接触点を増やし、受注機会の拡大を図る。
<鈴木>
*@新規顧客の開拓
  ・今までに保有している顧客開拓のルート以外の顧客
   例えば、従来の業種以外の医療機器やホビー関連など
 A海外顧客の開拓
  ・マーケットは世界中にあるはず
 B顧客のニーズと”問題”を掴む
  ・ソリューションがビジネスの種です、それを知る
 C我々のシーズを発信し、その反応を知る
  ・独りよがりでは顧客に受け入れてもらえない、市場の反応が大切
 D我々の企業メッセージを発信し、ファンになってもらえる顧客開拓
  ・まず発注してみたいと思ってもらえないと、行動に結びつかない
 E事業コンセプトに共感する人々と強者連合を組む
  ・顧客にとっては、一括発注できれば、手間が省け助かる
   異業種連合で、顧客のメリットを追求する
<荒木>
・市場要求の探索(なにが求められているか)
・異業種、仮想企業体としての相互(総合じゃない)力を
 生かした、新規受注の仕組み
・問題解決の場
<岡本>
 情報の流通の中から世の中のニーズをつかみ製品開発のアイデアを得たい。
<山本>
*企業として個人として情報の潮流のなかにスタンディングする。
*5年後10年後でも通用する基盤を作る。
*背伸びもよし、挫折感もよし、達成感もよし、その中から新たな可能性を
 見つけたい。違うステージ、違うフィールドに立ちたい。
*世界のやつらとビジネスしたい。
*なにより時間がない!悔いのない行動を!

2.ネットワークとして、どのようなものをイメージしているか?
<川崎>
 自社のホームページが、他社のホームページとも関連分野でリンクして、幅ひろく顧客の目にとまるイメージを持っています。
<則内>
 仕組みとしては、NCネットワークに代表されるような、単なる加工者リストでなく、荒木社長が構想を述べられたようなデータウエアハウス(問題解決のためネタ集)のようなものから、問題解決を引っ張り出せる仕組みをもった「わくわくするような」バーチャルバザール。
<鈴木>
*”文化の香り”がするもの、匂い(個性)が見えるもの 
   一文で表現された”コンセプトワード”がある
   ”ブランド”イメージが形成されている
 @コンセプトが明快である
   ・「誰に、何を、どのように」したいのかが明確に読み手に分かる
   ・共通の価値観を持った集団
   ・各社のコア・コンピタンスが鮮明
   ・なぜ、集団を形成しているのかが明確であること
 A企業カタログではなく、経営者の経営思想・哲学が見える
   ・企業の存在理由が明確で、何のために事業をし、
    得た利益を何のために、どのように使うのかが感じ取れる
   ・顧客が我々に発注することで社会にどのような、
    良い影響を与えるのかが分かる。
 Bこの”ブランド”に発注したことで、顧客が”いい気分”になれると思える。
   ・発注することで、自分は社会に貢献したと感じられる、
    何かがある。魅力がある。
   ・定期的に発信されるメッセージがあり、そのメッセージで
    自分の選択の正しさを確認できるものがある。安心感がえられる。
<荒木>
・格好のよさ、見栄えのするなどはすでに過去のイメージ
 これからは、いかに高速に必要な情報を的確に入手でき るかがBtoB(企業間取引)の勝敗を決するというシステム基本思想
・町工場の“おやじ”の顔(物理的な顔ではなくて)が見えるような仮想未来企業共同企業体
<岡本>
 「リアルが見えるバーチャル」(簡単に言うと、顔が見える東寺の弘法さん)
<山本>
 ただの企業群リストに名前を連ねているのではなく、あたかも同じフロアーで
バリアフリーでビジネス交流ができるような仕掛けのなかでスタートする。その
中には、翻訳することだけを業務とするやつがいて、すべての会話を翻訳する、そして海外サイトへのアプローチをしつづける。ネットワークに入る国内外の情報はリアルタイムにiモードやパームトップにも流される。ビジネス成功事例を作ろうとするがなかなかうまくいかず、本当の強者がいないことを知る。本当の強者を国内外問わず集める。その強者のあまりのすごさに一同目が点になる。そして触発され新たなチャレンジが始まる。中身のあるところに無限の情報が集まることを知る。国際間でのビジネスが次々と連鎖する。
ネットワークイメージについての思いつくままに羅列
<岡本>
・信用を得る為に保険(納期・品質など)みたいな仕組み
・参加企業にWebカメラを設置し、リアルタイムで工場が見える
・発注案件のトラッキングシステム(加工工程から・宅配便まで)
・新規発注者の案件に対して上限金額を決めたうえで1個目無料
・名前(発注者・受注者)を伏せて取引の金額をオープン
・各社の理念をクイズ化してそれを突破して来た方に、割引
・US向けに特化し、ブランドを作ってから逆輸入
・何かを基準として見積りの自動化
・加工相談窓口(発言によりポイントが貯り、割引が受けられる)
・工作機械購入の為のオークション
・各社の加工キャパシティを共通の物差しでリアルタイムに表現
<京都ブランドを活かす為に>
・ポイントを貯めると参加企業の代表が自ら京都案内をするツアーがプレゼント
・ポイントを貯めると京都の特産品も購入出来る
・通販でもHPでも購入出来ない京都物を手配してくれる

<今からを考えると>
・ほとんどの機能をi-mode対応にし、どこからでも納期確認が出来る

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